サニーは何度言ってもスネークが煙草を吸おうとするのが不満だったし、スネークはいつも怒られてばかりでちっとも煙草を自由に吸えないのが苦痛だったし、オタコンは日に三度さんどきっちり出てくる潰れた太陽の扱いに嫌気が差していた。ノーマッドでの三人ぼっちの暮らしはちぐはぐで、普通でなくて、上手くいっていなかった。
「はい、どうぞ」
「ああ」
「おいしいよ、サニー」
 サニーはもう機内禁煙を叫ばなくていいし、スネークは禁煙を頑張っているし、オタコンは潰れていない太陽は気に入っている。ノーマッドでの三人ぼっちの暮らしは、上手くはいっていなかったけれど何とかなっていて、これからも、きっと、そうだろう。







愛してみてよ
お題:bamsen
20101003
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