きゃあ、と甲高い矯正をあげて、サニーが跳び跳ねる。きゃらきゃら笑いながら駆け回る様子はまるで何てことない普通の、とびきり特別な太陽の子どもそのもののようで、薄暗いところで育ってきた自覚のある大人たちには眩しすぎていっそ親ましい。
 スネークの面食らった顔を見て、オタコンはひっそり優越感にひたる。銃も煙草も手放した手にそのちいさな手を重ねて、サニーはひらりスカートをひるがえた。
「おどろう、スネーク」
 わらって、わらって、わらって。







おててをつないでつまさきでおどる不器用なワルツ
お題:bamsen
20100927
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