スネークがその深く静かな呼吸をもっとずっと深く静かにしていってそしてそしてそしていつか、呼吸を止める時が来たとして(これは必ず起こりうる未来の仮定だ。もしもが追いつくよりとても早くに)、オタコンはそのとき泣かずにいられる自信がない。オタコン以外の人たち、たとえばサニーやきっとロイやメリルたちも間違いなく泣くだろうが、彼らよりもっとずっと泣くだろう。泣かずにいられない、涙を止められない自分の姿が見える。そしてまたいつの日かその涙も枯らす自分が。
 スネークは泣いてもいいと言うだろうか。泣けばいい、泣いてくれと? それとも泣くなと、泣かないでくれとそう?
 きっと最期の願いさえ叶えてやれない自分を思ってオタコンはそっと絶望する。
「スネーク、来世を信じるかい?」
「おまえは信じるのか?」
「質問に質問で返さないでくれよ」
 とんと心臓にぶつかった拳はいまでも頼もしい。
「信じられたらいい」







それではまた、来世で
お題:bamsen
20100419
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