誰もに好かれ頼られ愛されるような彼を、なおいちばん愛したのは自分だというつもりはまるでない。そんなことは考えるのさえ難しい。いつだって何だって自信満々で、突き進んで突き進んで突き進んだ彼をいちばんに愛したのはやっぱり他でもない彼だろうと、そう思うのだ。彼の愛は誰のより大きい。そうでないと。
伸ばした手に掴めないありとあらゆるものを、望み続けられたら。
「月まで行ってきたよ、アニキ」
だれよりいちばんに信じているよ。
あなたが愛したあなた
お題:mutti
20110323